令和元年及び2年度は研究成果を主に学会発表した。具体的には放射線取扱主任者や放射線教育に携わる研究者が集う令和元年度放射線安全取扱部会年次大会(2019年10月、岡山)、第2回日本放射線安全管理学会・日本保健物理学会合同大会(2019年12月、仙台)及び令和2年度放射線安全取扱部会年次大会(2020年10月オンライン)にポスター発表した。 最終年度は研究成果を論文化する為、査読付き論文への投稿作業を行った。その成果として「薬学生による天然核種を用いた新規放射線教育の提案」の論文名でProceedings of the 22nd Workshop on Environmental Radioactivityへ、「インクジェットプリンタを用いた14C面線源の作製とその応用」及び「天然放射性核種を用いた放射線教育」の論文名でRADIOISOTOPESへ掲載された。 この他に学生らの能動的な学修を促す目的で公益財団法人日本科学技術振興財団が主催する放射線教材コンテストにエントリーした。令和2年度は「市販試薬の放射線計測による新規放射線教育プログラムについて」のタイトルにて104件の応募作品より最優秀賞を受賞し、授賞式はオンラインにて全国配信された。また令和3年度は同コンテストに「カードゲームで学ぼう放射線・放射能!!」のタイトルにて98件の応募作品より優秀賞と日本理化学協会特別賞を受賞した。本コンテストへの応募では学生らが主体となって放射線教材についてグループ討議を行い、教材の作成のみならず動画の構成や編集作業を行った。この様に本科研費に採択されたことで、様々な研究活動の遂行と研究成果を得ることが可能となった。
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