従来の放射線教育では放射線管理区域外にて利用可能な放射線源と放射線計測器の確保が必要の他、放射線計測を行う教育従事者への教育訓練が必要であった。本研究は従来の放射線教育と大きく異なり、放射線管理が不要な天然核種を市販試薬として利用する。これらの試薬に含まれる天然核種は教育用計測器にて汎用型放射線計測器と同様の測定精度で計測可能である。また放射線教育に薬学教育モデルコアカリキュラムで放射薬学を必修科目として履修している薬学生に従事させることで教育従事者としての教育訓練も大幅に簡略化できる。これらの組み合わせで、放射線管理区域外にて実施可能な新たな放射線教育が実現可能と考えられる。
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