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2021 年度 研究成果報告書

断片知識論の検討とそれに基づくカリキュラムの開発と実践

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03140
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関福井大学

研究代表者

山田 吉英  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (30588570)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードp-prims / 現象論的プリミティブ / 断片知識論 / コーディネーションクラス / 素朴概念 / 誤概念 / 概念形成 / 概念変容
研究成果の概要

A. diSessaの断片知識論(特にp-prims)について理論的妥当性を検討した。diSessaが作成したp-primsリストを彼と独立なデータ(板倉聖宣が提唱した仮説実験授業、玉田泰太郎方式の授業、滝川洋二氏の実践研究、大学における先進的なアクティブラーニング実践の記録)を用いて検討した。断片知識論の基本的な命題は素朴な子供達において(また大学レベルにおいても)よく適合することが確認された。しかし、中心的p-primとされるオームのp-primに関しては、その「抵抗」スロットが必ずしも反比例でなく(負係数の)比例で、その要素性についてはdiSessaの見立てとは異なることが見出された。

自由記述の分野

物理教育

研究成果の学術的意義や社会的意義

米国流の物理教育研究の潮流が我が国にも流れ込み、関連学会で活発な議論が行われ、物理教育の発展にとって好ましい状況となっている。教育研究は実践や行政との結合が強く、潜在的に大きな影響力が期待される。社会の中で作動する教育は受験指導・テスト勉強に焦点化しがちであるが、物理教育研究は概念形成や意味理解、学習姿勢などにより大きな関心を寄せている。
ただし、そこで現在主流の研究手法は、工学的、疫学的なアプローチであり、学習や教育の複雑さや多様性、当事者性は捨象されがちである。本研究は、これらの補完的役割を担うものであり、そのための理論的基礎研究である。本研究は、その基本的描像の解明と普及、分析に寄与した。

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公開日: 2023-01-30  

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