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2019 年度 実施状況報告書

高校新科目「理数探究」のためのプログラム開発と探究活動の生徒及び教員への効果

研究課題

研究課題/領域番号 19K03142
研究機関大阪教育大学

研究代表者

廣谷 博史  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70218858)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード理数探究 / 探求活動 / STEAM教育
研究実績の概要

科学技術立国のわが国にとって,次世代を担う科学技術系人材の育成は不可欠である。中等教育課程における理数教育および課題探究活動の推進を目的として,2022年度から高等学校指導要領が改訂され,新科目「理数探究」が開設される。そこで,「理数探究」の探究活動を後押しすることを目的として,理科と数学の知識を融合する新たなプログラムを開発,提案し,その効果を生徒,教員の両面から実践を通じて検証することを目的として本研究を実施した。
この科目開設の効果を検証するために,生徒と教員の意識の開設前後の比較を着想した。今年度は,開設前の意識について調査を行った。6学年にわたる生徒880名から回答を得た。解析の結果,学年進行にともない,理数系を難しく感じ,かつ正解を他者に求める意識が強まることが分かった。中学生では理数や探究がためになると捉えているが,高校ではそう感じていなかった。「理数探究」を開設するにあたっては,高校生への動機付けが重要であると考えられた。また,高校生が理数系への意義を感じないことと,地球,水,地域に対する活動への興味を持たないことの関連性が示唆された。これらの結果から,「理数探求」における課題研究のテーマを設定する際に考慮すべき考え方の方向性を明らかにする道筋が示されたと考えられる。
「理数探求」において,測定過程がブラックボックス化せず,解析過程でも高等学校数学を効果的に活用できる題材の開発,提案を行うために,活用できる課題例の調査を行い,必要となる課題について検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究体制の構築に着手し,また本研究の中核をなすアンケートを行い,880名の回答を得ることができた。以上の理由により,進捗状況は,おおむね順調であると判断した。

今後の研究の推進方策

高等学校の指導要領が改訂される令和4年度までに,教員向けのアンケートを実施する。また,課題を提供する。しかし,コロナウイルスの拡散防止のため,学校がその対応に追われているため,これからの「新しい生活」を前提とした課題の開発が必要となった。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染拡大により,国内出張ができなくなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高等学校新科目「理数探究」設置に向けた,中高生の探究活動への意識調査2020

    • 著者名/発表者名
      広谷博史
    • 学会等名
      第54回日本水環境学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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