研究課題/領域番号 |
19K03142
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
廣谷 博史 大阪教育大学, その他, 副学長 (70218858)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 理数探究 / 探究活動 / STEAM教育 |
研究実績の概要 |
2019年に調査を行った研究対象の中学と高校で、全校のアンケートを実施した。質問項目は同一である。この中学からはほぼ全員が高校に進学するため、①「3年前の中学生と本年度の中学生の比較」を行うとともに、②「3年前の中学生が高校生になった3年後追跡調査」と位置づけることができる。質問項目は、そのような教科を好むか、難しいと感じるかという点と、探究活動に対しての意識を尋ねることを想定して作成した。 回答を「そう思う」を1、「そう思わない」を4として数値化し、平均値を元にした変化の解析したところ、中学にはグループによる探究活動を楽しむ生徒の入学が増えているということがわかった。これは、中学の入試科目を各教科から総合問題への改革した成果である可能性が示唆された。また、2019年の中学生の集団が、3年後高校生となったときにどのように意識が変化したかを3年前の回答と比較し調べたところ、各教科に対しては、英語と理科が難しいという意識が増加するとともに、正解を知りたい・正解がないと不安という意識が増加していることが明らかとなった。また、高校になって自身を理系と考えるようになる生徒が増加したことがわかった。 因子分析の解析がほぼ完了し、その結果「理科が難しい」、「数学が難しい」、「理数の探究活動が探究活動が難しい」が相関が高いいっぽう、「数学はためになる」、「理科はためになる」、「理数の探究活動はためになる」の相関も高くなった。難しいが、ためになるという意識をもって取り組んでいると考えられる。具体的な興味に関しては、「水や地球環境」、「地域で起こっていること」の負荷が共通し、ミクロな環境とマクロの環境への興味を共通して持っていることがわかった。このことは、中高で変わらず、また2019年の結果とも一致した。 結果は学会で発表するとともに、論文として報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析の結果を学会で発表し、また学会誌に投稿することができた。
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今後の研究の推進方策 |
生徒だけでなく、教員の意識の変容についても明らかにすることができれば、大きな意義を持つ。また、同様の調査を継続し、変化をさらに追跡していくことが必要と感じている。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度途中で入院加療の必要が生じたため、論文の投稿が遅くなり、論文別刷り代の請求が次年度となってしまったため、次年度の使用額が発生した。
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