研究課題/領域番号 |
19K03143
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
足立 香織 鳥取大学, 研究推進機構, 助教 (50609237)
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研究分担者 |
難波 栄二 鳥取大学, 研究推進機構, 教授 (40237631)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ゲノム編集技術 / 社会受容 / 社会実装 |
研究実績の概要 |
令和元年度は日本ゲノム編集学会第4回大会および市民公開講座(2019年6月5日-6日)、ゲノム編集技術を利用して得られた食品等に関する意見交換会(2019年7月4日、主催:厚生労働省、農林水産省、消費者庁)に出席し、情報収集と検討を行った。 日本ゲノム編集学会 セッション7では「ゲノム編集の産業応用」としてゲノム編集食品、ゲノム編集を用いて作製した医薬品資材などの開発における現状と課題、農作物や家畜へのゲノム編集に対して一般市民がどのように考えているかの意識調査などの発表が行われ、ゲノム編集技術の社会受容、社会実装に関して情報を得ることができた。市民公開講座ではゲノム編集の研究例紹介として肉厚のマダイ(京都大学・木下先生)、毒のないジャガイモ(理研・梅基先生)、もみの多いイネ(農研機構・小松先生)の発表があり、リアルタイムアンケートとして携帯端末から各自が回答し、結果を共有することにより参加者の意見を知ることができ、社会受容を検討していく上で大変参考になった。 ゲノム編集技術を利用して得られた食品等に関する意見交換会は、省庁の方針ならびに消費者側の意見を聞く機会となり、研究を遂行していく上で有用な情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会等への参加によりゲノム編集技術の最新の動向に関する情報を取得するとともに、市民公開講座、意見交換会への出席により一般市民の意識ならびに省庁の方針に関する情報を得た。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きゲノム編集の技術面ならびに社会受容に関して調査を行う。当初予定していた高等学校等への出前授業やアクティブ・ラーニングについては、新型コロナウイルスの影響により実施できない可能性もあることから、オンラインでの対応方法についても並行して検討を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
経年劣化による学内設備の利用停止により、機器利用が不可能となったため。 外注委託での解析等を検討する。
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