研究実績の概要 |
最終年度は、主に国際学会等での本研究成果に関する発表や論文執筆を行った。査読論文誌に投稿するとともに、3つの国際会議と2つの国内会議にて研究成果を発表した。さらに、専用三脚の開発と試作を行うとともに、撮影した画像を簡便に画像処理するための解析エンジンの改良と、インターネット接続によって誰でもが利用可能な支援ソフトウェアの仕様について検討し、製作予算の獲得に努力した。 国立天文台望遠鏡キットのような組立式小型天体望遠鏡が小中学校での理科学習(特にアクティブラーニングを意識した課題解決型学習)に適していることと、教材・教具の改善すべき点について、2020年度までの本研究により明らかにしている。その成果の公表と改善すべき点(主に三脚とインターネット利用の補助教具)に関しての検討が最終年度の予定であったが、研究支援者であった三脚メーカーの倒産や学校での実践が困難であったことなどCOVID-19感染症拡大の影響を強く受けた3年間であった。しかし、感染が収まる時期を見計らい「君もガリレオ!」ワークショップと称して、国立天文台望遠鏡キットを用いた望遠鏡工作ワークショップ+観望会を複数回実施するとともに、教員研修会等においても普及に努めた。インターネット上に支援動画として「作り方の説明」と「使い方の説明」を作成し公開したところ、2022年4月末までに前者が9,443回、後者は9,626回の閲覧回数を得た。分かり易いチラシを作製し、学校教育関係者等へ配布した。
|