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2022 年度 実施状況報告書

相互作用型授業における協調過程の多面的分析に基づく新たな教育手法の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K03172
研究機関九州大学

研究代表者

小島 健太郎  九州大学, 基幹教育院, 准教授 (20525456)

研究分担者 原田 恒司  九州大学, 基幹教育院, 教授 (00202268)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード相互作用型授業 / 協調過程 / グループ学習 / ワークシート / 反転学習 / CLASS
研究実績の概要

近年の物理教育研究の進展は、数多くの相互作用型授業の開発や実践を生み出してきた。今後、相互作用型授業を取り入れた新たな実践を支援し展開していく上では、相互作用型授業が学習を促進するメカニズムについての理解を深めることが重要な課題となる。本研究では、特にピア・インストラクション型のグループ学習を中心とした相互作用型授業に注目し、そこで生じる協調過程を「学習活動-学習成果-学習者の特性」という3つの側面から捉え、この3者がどのように相互連関しているのかを、授業実践に基づくデータの分析によって明らかにすることを目的としている。当該年度は、昨年度に引き続き教材開発、データ取得、授業実践を実施した。データ取得においては、グループ学習の質的な側面を捉えるべく実施しているオリジナルの質問調査に加え、昨年度に引き続きCLASSという質問調査項目を用いて学習姿勢の変化に関するデータ取得を実施した。さらに、こうして得たデータを手がかりに、グループ学習を通じて学習者の理解深化や概念変化、さらには学習姿勢の変化がどのように生じるかについての知見を得るべく、複数のデータの総合的な分析を進めてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度の主な実施内容は、教材の修正・改善、授業実践によるデータ取得、および取得したデータの分析である。データ取得は計画通りに実施でき、およそ200名の学習者に関する新たなデータを得ることができた。一方、データの分析に関しては、当初の想定よりも難航し、遅れている。この主な原因としては、異なるデータを結びつけて分析する方法の検討に時間がかかっていること、および分析結果の解釈の方法についての検討が難航していることによる。

今後の研究の推進方策

現在まで開発してきた教材やデータ取得の仕組みを生かし、データの蓄積と分析を進めていく。データの分析手法とその解釈の仕方に関しては、再度、関連研究の調査や分析を調査し、参考となる知見を収集する。また、これまでに多くのデータが得られているため、その結果を整理しまとめ、学会発表や論文等として成果を発信する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ対応によって授業のオンライン化が進行し、研究の進捗が遅れたことに加え、学会等のオンラインかも進み、当初よりも旅費の使用が少なくなっている。次年度は、当初計画をふまえつつ、コロナによって生じた修正を考慮して、効率的に研究を進めていくために効果的に予算執行を実施する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 入門レベルの物理学の反転授業におけるICTを活用した学習支援2023

    • 著者名/発表者名
      小島健太郎
    • 学会等名
      日本物理学会 第13回 物理教育シンポジウム 「物理教育をデジタル技術で進化させる 〜学習者の理解を深めるために〜」
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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