本研究では弱いロボットを用いて、高齢者と介護者の間にロボットを介在させることで、介護者の心理的負担軽減が可能か試みた。ロボット開発課程を課題解決型学習として教材化が目的の一つだったが、COVID-19感染拡大で施設での検証ができなくなった。そのため、ロボットへの親和性評価、および高齢者、ロボット、学生の相互作用の分析を行なった。人型コミュニケーションロボットへの親和性評価では、ロボットの視線、身振り、声がけに対する人の反応を調査し、頷きや手を振るなど日常の動作が親和性向上に重要であることが明らかになった。 また、開発したロボットと高齢者個人と学生の三者の相互作用を状態遷移モデルで分析した。
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