研究課題
本研究は2019年度から2023年度(2023年度は延長)の研究である。2023年度は、これまで回収したデータを再度分析し、総括として研究をまとめる年度となる。データを再度分析し、その分析を元に、3件の学会発表を行った。1件目は、第47回全国高等専門学校英語教育学会研究大会(COCET)においての口頭発表である。本発表では、ライティング技能に関連したデータ解析に焦点を当てて、WINSTEPS (Version 5.2.5.0)を使って算出した各ディスクリプタの項目困難度、モデルへのフィット値、調査協力者の個人の能力値等から導く考察について、発表を行った。2件目は工学教育研究講演会 第71回年次大会での口頭発表である。この発表においては、発話技能のうちやりとりに関連しデータ解析に焦点を当て、COCET同様、Winstepsで解析した結果とその考察の口頭発表を行った。最後に、第29回高専シンポジウムでは、総括として、各技能でラッシュモデルに当てはまらなかった項目に関する考察のほか、各調査協力者の各技能における能力値からCEFRのレベルを順序ロジスティック回帰モデルで予想した結果について提示した。どの学会発表においても、工学を専攻する学生を指導する大学及び高専の先生方から、有益なフィードバックをもらうことができた。特に、工学を専門とする先生にも関心を持っていただき、今後の研究の発展へとつながる示唆を得ることができたことはよかった。
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