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2023 年度 研究成果報告書

偽ニュース:誰が信じ,広めるのか?

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03194
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関北星学園大学

研究代表者

眞嶋 良全  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (50344536)

研究分担者 中村 紘子  東京電機大学, 理工学部, 研究員 (30521976)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードフェイクニュース / 陰謀論 / 陰謀論信念 / 直感的思考 / 共有 / 文化
研究成果の概要

本研究は,フェイクニュースや非実証的信念と個人の認知・社会的特性の関連性を調査した。まず,日本語版の陰謀論信念 (GCBS-J, CMQ-J) と擬人化傾向尺度 (IDAQ-J) を開発し,信頼性と妥当性を確認した。陰謀論信念等の非実証的信念は直感的思考スタイルと正の相関を示し,合理的思考とは負の相関を示すことが一貫して観察されたが,特に日本人において合理的思考と非実証的信念の関連性は正の相関が見られることもあった。また,フェイクニュースや陰謀論の共有には,情報の真実性よりも他者との関係性や自己呈示が影響すること,日本人と西洋文化圏の参加者間では異なる傾向があることが明らかとなった。

自由記述の分野

認知心理学,認知科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,フェイクニュースや非実証的信念の理解に重要な知見を提供し,それらがどのようにして拡散し,人々の信念形成に影響を与えるかを明らかにした。特に,日本語版の信念尺度の開発と検証を通じて,文化的背景が認知と信念に与える影響を示した点は,新たな視点を提供するものである。また,フェイクニュースの共有行動に関しては,他者との関係性や自己呈示が大きな役割を果たすことが明らかとなり,今後の情報伝達研究において重要な示唆を与えるものである。これらの結果を基に,誤情報の拡散を防ぐための対策や教育プログラムの開発が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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