研究課題/領域番号 |
19K03219
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
長峯 正典 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 行動科学研究部門, 教授 (70725217)
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研究分担者 |
野口 宣人 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (20805105)
重村 淳 目白大学, 保健医療学部, 教授 (90286576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 共感性 / 医療従事者 / バーンアウト / 共感疲労 / 二次的トラウマ |
研究実績の概要 |
研究2年目となる令和2年度は、防衛医大卒業の医師(専修医・研修医)、看護師、防衛医大医学科5年生、看護学科3年生、から収集した計314名の横断データを解析した。ProQOL-JNで評価したポジティブ及びネガティブな心理的反応を従属変数とし、対人反応性指標で得られる4つの共感特性(共感的関心、視点取得、個人的苦痛、想像性)を独立変数としてロジスティック回帰分析を行った。 共感特性「個人的苦痛」の強さは、高い共感疲労、バーンアウト(ネガティブ反応)及び低い共感満足(ポジティブ反応)と関連していた。共感特性「共感的関心」(他者に対する同情や配慮など他者指向的な感情を経験する傾向)は、高い共感満足及び低いバーンアウトと関連していた。 「共感的関心」はポジティブ反応を高めネガティブ反応を低めることから、この特性を高めることは医療者には重要であると考えられる。一方、同じく感情的共感特性である「個人的苦痛」はネガティブな反応と関連しており、この特性が高い個人に対してどのようなアプローチがが可能であるか検討する必要がある。今後さらに、クラスター分析等でどのような共感プロファイルを持つ人に分類されるのか検討していきたい。 また、2年目のデータ収集については概ね終えてはいるが、COVID19の影響もあって若干予定より遅れている。引き続き、解析を進めると同時にデータ収集も継続していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19の影響により、データ収集の調整がスムーズにいかず、予定よりも若干遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、収集したデータの解析を進めると同時に、データ収集を継続していく。特に共感特性については、Model based clusteringによりどのような共感特性を持つ人に分類されるのか詳細な検討を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度はCOVID-19の影響により、学会報告に伴う旅費等の執行がなかった。これらについては、次年度以降の学会発表や、論文掲載料等の費用として使用する計画である。
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