研究課題
基盤研究(C)
CTスキルを高める介入に対して、非認知的要因の高低で群分けをし、介入の効果を検討した。結果は、「目標の達成」に関しては、低いと考えられる群では介入の効果はあまり見られず、高い群では介入の効果が強く現れた。「情動の制御」「他者との協働」については、介入の効果は得られても単調増加ではない場合も多く、必ずしも均等な効果をもたらすとはいえないことが明らかとなった。
教育心理学、認知心理学
CTの育成にあたり、個人差要因があることを示した点は、今後CT育成の目標設定に影響を与えうるものである点で意義があると言える。とくに、「目標の達成」の高低がCT育成において重要な点であることは認識しておく必要がある。CTの育成には知的負荷が大きく、結果として知的忍耐力があることが求められると考えられる。同時に、これはCT育成における困難さがあることも示しているともいえる。