研究課題/領域番号 |
19K03237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
河野 理恵 目白大学, 心理学部, 教授 (40383327)
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研究分担者 |
河野 保子 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (80020030)
中島 紀子 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (20325377)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高齢者 / 生活満足度 / 孤独感 |
研究成果の概要 |
本研究では,準限界集落に居住する高齢者を対象に研究を行い,充実した老年期のための心理社会的支援に関する検討を行なった。 その結果、主観的健康度の高さが社会的なライフスタイルを促進し、他者との関係を強め、生活満足度(QOL)を高めていた。また生活満足度(QOL)と孤独感には負の関係が見られた。その一方、前期高齢者と後期高齢者では病気の有無など身体的状況に違いが見られ、心理的なライフスタイルが生活満足度(QOL)に及ぼす影響も異なっていた。 現在、親戚や友人などの死亡による人間関係の希薄化が課題となっており、物事を前向きにとらえ、他者との親和性を意識化できるような支援を検討していくことが必要である。
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自由記述の分野 |
老年心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の我が国は、世界のどの国も経験したことがない未曾有の少子高齢多死社会を迎えており,準限界集落や限界集落という地域の存続やあり様が問われている。 本研究は準限界集落に焦点をあて、地域で生活をする高齢者の諸特性や課題を明確にし、心理的、社会的に健やかで充実した老年期を過ごすための要因を明らかにしている。これは高齢者が住み慣れた地域でよりよい生活を継続させていく上で重要な知見であり、意義があると言える。また、本研究の結果は、準限界集落に含まれている地域、あるいはこれから含まれていく地域における総合的な支援策を検討していくためにも重要である。
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