• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

人生後半における過去・未来エピソードの機能と時間的展望の個人差

研究課題

研究課題/領域番号 19K03240
研究機関杏林大学

研究代表者

下島 裕美  杏林大学, 保健学部, 教授 (20306666)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード時間的展望 / 自伝的記憶
研究実績の概要

記憶研究では、回想による過去の捉えなおしや自伝的記憶の再構成が自己概念にポジティブな影響を与えるという機能が強調されてきた。しかし下島(2016~2018基盤C)は、人生の最後を展望する「エンディングノート」作成時に、中高年の2/3が自伝的記憶を記入するつもりがないことを示し、中高年が日常生活を送る上で自伝的記憶はそこまで必要なものなのか疑問を提起した。そこで本研究では、中高年を対象としたWeb調査・面接調査を実施、人生後半の自伝的記憶の機能を批判的に再検討することを目的とする。さらに時間的展望の知見を加え、定年後の長い人生をポジティブに生きるための中高年向け「スターティングノート」作成とその効果の検討を試みる。
2020年は2019年の調査をもとにスターティングノートの項目を検討し、スターティングノートにより想起される過去・未来エピソードの機能を検討するWeb調査および面接調査を実施予定であった。しかし、コロナ禍における研究時間の不足と、コロナ禍が調査対象者の時間的展望に与える影響を懸念し、2020年度における調査の実施を見送った。2021年度はコロナ禍が未来展望に与える影響を考慮して調査項目を再検討したうえで調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍のため研究にあてる時間が少なく、研究は相当遅れている。

今後の研究の推進方策

コロナ禍が本研究のテーマである時間的展望と自伝的記憶に与える影響が大きいため、この点を考慮した研究を再検討したうえでの調査実施が必要である。2020年に予定していた調査内容の修正を行った上で、2021年度に調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により2020年度に実施予定であった調査の実施を見送った。そのため調査実施費用を使用しなかった。また学会がオンラインで開催されたため、出張旅費が必要なくなった。調査実施費用は2021年度に使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中年期の自伝的記憶―第二の人生を意識したときに自伝的記憶は必要か-2020

    • 著者名/発表者名
      下島裕美
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会
  • [学会発表] 「思い出を科学する-自伝的記憶研究の現在と未来4-2020

    • 著者名/発表者名
      山本晃輔, 槙洋一, 瀧川真也, 川﨑采香, 池田和浩, 野村信威, 下島裕美, 清水寛之
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi