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2021 年度 実施状況報告書

人生後半における過去・未来エピソードの機能と時間的展望の個人差

研究課題

研究課題/領域番号 19K03240
研究機関杏林大学

研究代表者

下島 裕美  杏林大学, 保健学部, 教授 (20306666)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード時間的展望 / 自伝的記憶
研究実績の概要

コロナ禍による調査対象者の意識変化を検討したうえで研究をすすめるために、コロナ禍前後における生活意識、自伝的記憶、時間的展望の変化について検討した。
①コロナ禍前後(2019年秋と2020年秋)に実施された生活意識調査CORE(株式会社クロスマーケティング社)の二次データ分析を行った。検討項目は「健康について(健康状態、健康のためにしていること)」「暮らし方について」「仕事や人生設計について(仕事に関する考え方、リタイア後の生活、老後生活の準備、終活としてしておきたいこと)」であった。18-35歳群、36-45歳群、46-55歳、56-65歳群、66歳以上群に分類し、性別と年齢群毎に調査実施年と回答の関連を検討したところ、調査年と回答の有意な関連はみられなかった。
②2020年2月に実施した調査と同じ項目について2021年12月に調査を実施し、コロナ禍前後の比較を行った(今後の生活パターンの変化、終活・老活について、自伝的記憶想起、TALE尺度、時間的展望尺度、自尊感情尺度、人生に対する満足度尺度)。調査年による違いはみられず、両調査とも自伝的記憶の不随意想起群と随意想起群は想起無群よりも、TALE尺度、時間的展望尺度、自尊感情尺度、人生に対する満足度尺度の得点が有意に高かった。また,終活・老活の内容記述有群は無群よりも有意に自伝的記憶想起率が高かった。以上より、自伝的記憶の想起と時間的展望、自尊感情、人生満足度の関連が示された。
2つの調査ともにコロナ禍前後で変化がみられなかったことから、2022年度はこれまでの調査結果をもとにスターティングノートの作成を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍が調査対象者の生活意識、自伝的記憶、時間的展望に与えた影響を検討するために、コロナ前に実施した調査を再度2021年に実施、比較検討した。そのため、当初実施予定であった調査を2022年度に延期することとなった。

今後の研究の推進方策

2021年度に実施予定であった調査を2022年度に実施し、スターティングノートを作成する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により国内外の出張をひかえたため、旅費を使用しなかった。また、対面での面接調査実施と研究補助アルバイトをひかえたため、人件費・謝金を使用しなかった。未使用分はweb調査で使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コロナ禍による生活意識の変化ー性別と年代毎の違いー2022

    • 著者名/発表者名
      下島裕美・照屋浩司
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会

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公開日: 2022-12-28  

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