在米の日米国際結婚夫婦関係を維持させるものとして、パーソナリティ等の個人要因以外に以下が複合的に絡み合っていた。①十分な言語的コミュニケーションを伴う交際期間を経て、お互いをよく理解して結婚し、合意の元にアメリカに移住していること、②少なくとも1言語が夫婦の共通言語として、十分に機能していること、③移住先で夫婦の少なくとも一方が安定したキャリアを持ち、もう一方も居場所・コミュニティがあること、④哲学的・宗教的な信念が夫婦間で一致していることである。多言語・多文化を内包する国際結婚家族を対象とした家族療法は開発されていない中、文化に配慮する心理療法としてナラティヴ・セラピーがあげられた。
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