現在、心理学研究は再現性の問題に揺れている。厳しい査読を通ったはずの論文なのに追試しても再現されず、当該研究分野の知見として怪しい論文も多い。現時点に於けるその最大の原因は、論文採否の主たる判断基準として有意性検定におけるp値を自動的に利用していることにある。本研究では、その弊害を克服するために、ベイズ的アプローチによって心理統計法の教授学習系列を作る。領域は心理学研究に資する統計的手法の中級レベルをカバーする範囲であり、それは最初の2単位を終えた直後の2単位に相当する教授学習系列である。研究成果は成書として公刊した。
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