本研究は,エラーをしてしまった後の対応行動を対象として,加齢の影響を検討することを目的に実施された。実験課題として,EATを一部変更したものを用いた。この実験ではgo/no-go taskを基本課題としつつ,エラー時に実験者側がエラーサインを提示し,実験協力者は,エラーに対応することを求めた。実験の結果,高齢者では,突発的なエラーに対応する反応時間が,若年成人に比べ,長くなることが確認された。また,高齢者では,エラー時にどのような反応をしたかということが,エラーに対応する時間に強く影響することが確認された。
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