研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果を踏まえると,養育時の脱中心化の向上を図ることは養育支援になり得ると考えられる。脱中心化は認知療法によって向上し(e.g., Teasdale et al., 2002)、その向上過程には、認知療法内で繰り返し行われる内的体験の観察が根幹であると示唆されている(Teasdale et al., 2001)。このことから,養育支援において,子どもの行動の解釈,養育者が自身に向ける「養育者」としての評価等を,養育者が繰り返し内省することで,養育時の脱中心化の向上が図られる可能性がある。
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