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2021 年度 実施状況報告書

小中学校における保護要因に着目したメンタルヘルス・プログラムの長期的効果

研究課題

研究課題/領域番号 19K03288
研究機関宮崎大学

研究代表者

高橋 高人  宮崎大学, 教育学部, 准教授 (10550808)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード認知行動的介入 / レジリエンス / Schooll-based / メンタルヘルス
研究実績の概要

本研究は,小中学校における子どものメンタルヘルスの問題を予防することを目的とした介入の効果研究である。とくにメンタルヘルスの問題における保護要因は“子どもが困難に直面したとしても心身の健康を保つための要因”である。学校におけるメンタルヘルス研究の“予防効果”は,治療的効果にとどまらず,“子どもが保護要因を習得・向上し,心身の健康を保つ術を身につけること”を目標としている。また,学校におけるメンタルヘルス研究の短期的な介入研究はあるものの,小中学校の期間に長期的に介入を“継続した”,予防プログラムの効果検討をしている研究は少ない。そこで本研究は,症状(ストレス反応)の治療的効果に加えて,保護要因(とくにレジリエンス)の習得・向上を目的とした介入効果の検証を行う。
2021年度は,当初の研究計画通り介入研究の対象となる1校2学級,調査対象となる2校18学級を追加し,データを蓄積した。介入研究は,認知行動的な介入技法によるプログラムを実施した。Linear Mixed Modelによる解析を行い,抑うつ症状やストレス反応の軽減,そしてレジリエンスの向上といった効果がみられた。調査研究は,抑うつ症状やストレス反応,そしてレジリエンスといった本研究のキーワードとなっている要因について縦断調査を継続している。本研究におけるキーワードとなる要因についてデータを収集し,小中学生のメンタルヘルスに関する科学的・実証的な知見を蓄積する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は,小中学生を対象とした介入と調査を実施している。2021年度に対象となる学校を募ったが,当初計画したよりも研究を承諾してもらえる学校・学級が少なかった。そこで,研究期間を1年延長し,令和4年度も研究を継続することとした。当初の計画通り研究を遂行するために関係機関との連携を図っていく。

今後の研究の推進方策

2022年度は,前年度よりも多くの学校に対して研究協力を募る予定である。また,より広範囲にわたる地域を対象として,研究協力依頼をすることで対象校を増やすことを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の影響ですべての学会,研究会等の行事がオンラインとなり,それに伴う旅費使用額がゼロとなったことが理由である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] University of Oxford/Department of Experimental Psychology(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Oxford/Department of Experimental Psychology
  • [雑誌論文] 日本語版子どもの行動抑制尺度の作成2021

    • 著者名/発表者名
      髙橋 高人, 石川 信一, 佐藤 正二
    • 雑誌名

      教育心理学研究

      巻: 69 ページ: 382-395

    • DOI

      10.5926/jjep.69.382

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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