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2020 年度 実施状況報告書

子育て中のがん患者の包括的心理支援システムの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K03294
研究機関東京家政大学

研究代表者

五十嵐 友里  東京家政大学, 人文学部, 講師 (00551110)

研究分担者 儀賀 理暁  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60276269)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードサイコオンコロジー / 家族支援 / 心理学的支援
研究実績の概要

我が国において、がんと診断されたときに18歳以下の子どもがいる患者は年間56000人を超える。子育て中のがん患者は、がんが子どもたちや家族に良くない影響を与えることを心配し、その悩みは自分自身の病気の不安よりも大きいと報告されている。実際、学齢期の子どもや思春期の子どもたちは、親に迷惑をかけたくないという思いで表面的な行動は不変なことが多いものの、抑うつや不安、低い自尊心などの内的問題を持つリスクが高いことが明らかにされている。
そこで、本研究では、若年層のがん患者に多く見られる、治療しながら行う子育てに関する心理的負担や懸念に対する包括的心理支援システムの構築を目指して、心理教育のプログラムの開発を行い、さらに、その働きかけがどのような効果を持つかについて検討を行っている。
しかしながら、2020年度は当初からCOVID-19の感染拡大状況下に置かれてしまい、研究実施場所である病院において家族面会の禁止や家族の院内への出入りが禁止され、当プログラムの実施を行うことができない状況となってしまった。オンラインに基づくプログラムを試案することも模索したものの、ご家族のご希望や事情からかなわないことが多く、実施にこぎつけることが難しかった。
したがって、今年度は改めての文献整理と昨年度実施したデータの再解析を行った。その結果、新たな知見に基づいた解析を行うことができ、論文執筆に向けた準備を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度は当初からCOVID-19の感染拡大状況下に置かれてしまい、研究実施場所である病院における家族支援が不可能な状況であったため。

今後の研究の推進方策

COVID-19の感染拡大状況を鑑みながら研究計画の修正を図っていく。

次年度使用額が生じた理由

2020年度はCOVID-19感染拡大状況下において、計画を進めることができなかったため。
予算を次年度以降に繰り越し、2020年度に実施予定で実施が難しかった計画について進めていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] プライマリケアでのうつ病診療における協同的ケア:慢性疾患の予防への展開を考える2020

    • 著者名/発表者名
      五十嵐友里、安田貴昭、堀川直史
    • 雑誌名

      認知療法研究

      巻: 13 ページ: 15-19

  • [雑誌論文] Post-event processing Questionnare日本語版の開発ー社交不安症状の維持に影響する回顧的思考の測定ー2020

    • 著者名/発表者名
      五十嵐友里・嶋田洋徳
    • 雑誌名

      東京家政大学附属臨床相談センター紀要

      巻: 20 ページ: 35-44

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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