研究課題
基盤研究(C)
本研究では、10代~30代のヤングケアラー・若年ケアラーを対象にした文献検討やWeb調査、面接調査を実施し、ケアラーたちの実態を明らかにした。本研究の研究協力者であるヤングケアラー・若年ケアラーは、ケアする(した)経験が人生に否定的な影響を与える場合もあるとしながらも、総じて肯定的な経験として捉えていることが明らかになった。
生涯発達心理学
近年、着目されている18歳未満のヤングケアラーであるが、そのヤングケアラーたちは、18歳以上になったらケアラー役割を終えるわけではなく、その後もケアラーとして人生を生きていく可能性が高い。つまり、ヤングケアラーから若年ケアラーになるため、そこに焦点を当て、生涯発達心理学の視点からデータを分析した点に学術的意義が認められる。また教育関係者から成果報告の依頼がしばしばあり、今回得た知見を広く社会に還元することができたと考える。