本研究では、少年院において発達障害等のある少年を教育する法務教官を対象にペアレント・トレーニング支援者版を実施し、効果を検討した。研修の前後に質問紙調査を実施して比較した結果、参加した教官の行動理論に関する知識向上、指導者としての効力感向上、特別支援に関する負担感の減少といった変化が認められ、研修の効果が示された。 また、在院者の保護者に対する調査、ペアレント・トレーニングの基本的な要素を取り入れた講習会、個別面接を実施し、保護者支援の必要性や、応用行動分析の考え方を伝えるペアレント・トレーニングの適用可能性を明らかにした。
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