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2019 年度 実施状況報告書

日本版KABC-Ⅱにおける臨床的視点からの新クラスター分析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K03306
研究機関北海道教育大学

研究代表者

青山 眞二  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40322862)

研究分担者 服部 環  法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70198761)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード日本版KABC-Ⅱ / 認知尺度下位検査 / 習得尺度下位検査 / 下位検査の刺激特性分析一覧 / 新クラスター / 日本版KABC-Ⅱ標準化データ / 新クラスター標準得点換算表
研究実績の概要

本研究における初年度の研究目標及び研究内容は、日本版KABC-Ⅱの認知尺度11下位検査と習得尺度9下位検査において、下位検査の刺激特性や反応形態等の特性を整理・分類することであった。実際には、入力刺激の特性(視覚刺激・聴覚刺激、有意未刺激・抽象刺激、等)、出力刺激の特性(言語・非言語、直観的・熟慮的、等)、記憶特性(視覚記憶・聴覚記憶、短期記憶・長期記憶、等)、推理特性(言語・非言語、有意未刺激・抽象刺激、等)といった臨床的解釈に有用な視点から整理・分類し、「下位検査の刺激特性分析一覧」を作成した。その結果、認知尺度においては、「視覚的細部への注意」「知覚的体制化」「モデルの再生」「聴覚的短期記憶」「視覚的短期記憶」「空間能力」「運動機能の関与を特に必要としない視覚的体制化」の能力を新クラスターの候補として導き出した。また習得尺度においては、「教科学習の基礎技能」「言語概念形成」を新たな候補とした。さらに、認知尺度と習得尺度に共通する能力として、「本質と非本質の区別」「数的能力」を新クラスターとし、「新クラスターにおける下位検査構成一覧」を作成した。
2年次では、これらの新クラスターについて、各クラスターを構成する下位検査合計に対する標準得点を算出し、新クラスター間の比較ができるようにすることが目標となる。標準得点算出に当たっては、日本版KABC-Ⅱの標準化データを用いて、新たな換算表を作る予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の研究目標は、日本版KABC-Ⅱにおける「下位検査の刺激特性分析一覧」を作成することであり、それを作成し、新クラスターの候補を抽出することができているため、おおむね、順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

2年次では、初年度に抽出した新クラスターにおいて、各クラスターを構成する下位検査合計に対する標準得点を算出し、新クラスター間の比較ができるようにすることが目標となる。標準得点算出に当たっては、日本版KABC-Ⅱの標準化データを用いて、新たな換算表を作る予定であるが、下位検査評価点の安定性から、学齢前児を除いた年齢帯で新クラスター標準得点の算出を試みるものとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] KABC-Ⅱにおけるクラスター分析の意義と可能性2020

    • 著者名/発表者名
      青山眞二
    • 雑誌名

      日本K-ABCアセスメント学会会報誌

      巻: 67 ページ: 1-2

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公開日: 2021-01-27  

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