子ども理解に関するストレッサーにうまく対応できれば,保育者はワーク・エンゲイジメントをさらに向上させる可能性が示唆された。保育者はメンタルヘルスの不調を抱える傾向が強いことが指摘されているが, 本研究の結果から保育者のワーク・エンゲイジメントは一般的な労働者よりも高いことが示され,メンタルヘルス不調の傾向は認められなかった。精神疾患に関連するメンタルヘルス対策だけはなく,いきいきと働くことを促進させるポジティブ・メンタルヘルス対策が保育者に有用である。また,非正規は正規職員と比べワーク・エンゲイジメントはより高かったことも示された。保育者の雇用形態の違いについても今後検討すべきであろう。
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