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2021 年度 実施状況報告書

脳機能画像を用いた慢性めまいに対するACTの効果予測因子と作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K03344
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

近藤 真前  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30625223)

研究分担者 中山 明峰  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
蒲谷 嘉代子  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50569259)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード持続性知覚性姿勢誘発めまい / 慢性めまい / 認知行動療法 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 前庭リハビリテーション
研究実績の概要

本年度も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のため、研究全体の進行が遅延せざるをえなかった。昨年度から引き続き、本年度も持続性知覚性姿勢誘発めまい(PersistentPostural-PerceptualDizziness:PPPD)を対象とした、前庭リハビリテーション(VestibularRehabilitation:VR)と組み合わせたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(AcceptanceandCommitmentTherapy:ACT)のプログラムの無作為化比較試験(RandomizedControlledTrial:RCT)を実施した。COVID-19の流行によってRCTの参加者となるPPPD患者の受診が減少したことでRCTの進行が遅れていたが、2021年2月に全66例のエントリーを終了することができ、6ヶ月後フォローアップが同年10月に終了した。その後、データ・クリーニング等を行い、2022年4月時点でRCTのデータ解析準備中である。また、対照群に割り付けられた患者に一定期間経過後、プログラム介入を行った。
RCTの最終グループのプログラムの終了後、PPPDに対するACT+VRプログラムの脳機能画像研究の準備を2021年4月より開始した。脳機能画像専門家チームとの研究ミーティングをオフライン、およびメールにて定期的に行い、研究プロトコルが完成し、倫理審査委員会に同年8月に申請書類を提出し、同年12月に承認された。並行して研究遂行のための具体的手順等の確認、および画像保存用DVD等の必要な機材の整備を行い、2022年1月より脳機能画像研究のリクルートを開始した。しかし、そのころに感染力が非常に強くなったとされるCOVID-19のオミクロン株の流行が始まったため、集団療法であるACT+VRプログラム実施が困難となり、リクルートを中断せざるをえなくなり、2022年4月現在もリクルート中断が続いている状況である。今後、COVID-19の流行が落ち着いてきたころにリクルートを再開する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、研究対象となる持続性知覚性姿勢誘発めまい(PersistentPostural-PerceptualDizziness:PPPD)を有する患者の受診が著しく減少したことで、研究のリクルートが滞ったため、研究全体の進行が遅延した。また、本研究の介入方法は、PPPD患者3名からなるグループ形式の前庭リハビリテーション(VestibularRehabilitation:VR)と組み合わせたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(AcceptanceandCommitmentTherapy:ACT)のプログラムであるため、COVID-19の流行状況に合わせて、グループ形式のACT+VRプログラムが感染リスクに与える影響を慎重に勘案しながら研究を進めたため、それによっても研究の進行が遅れた。2022年1月からPPPD患者に対するACT+VRプログラムの脳機能画像研究のリクルートを開始したが、感染力が増強したとされるCOVID-19のオミクロン株流行によりリクルートを中断せざるをえない状況である。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策を十分に行いながら、流行状況を慎重に見極めて、流行が落ち着いてきたころに本研究のグループ形式のプログラム介入を再開する予定である。対象となる持続性知覚性姿勢誘発めまいを有する患者の受診数は、今後のCOVID-19の流行状況に大きく影響を受けると考えられるため予測することが難しいが、引き続き感染対策に十分留意しながら研究を進める方針である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症(COVIT-19)の流行により、研究対象となる持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural-Perceptual Dizziness:PPPD)を有する患者の受診が著しく減少したことで、研究のリクルートが滞ったため、研究全体の進行が遅延することとなった。引き続きリクルートを行う。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Presence of exacerbating factors of persistent perceptual‐postural dizziness in patients with vestibular symptoms at initial presentation2022

    • 著者名/発表者名
      Kabaya Kayoko、Tamai Hitomi、Okajima Akina、Minakata Toshiya、Kondo Masaki、Nakayama Meiho、Iwasaki Shinichi
    • 雑誌名

      Laryngoscope Investigative Otolaryngology

      巻: 7 ページ: 499~505

    • DOI

      10.1002/lio2.735

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 【身体疾患のCBT】慢性めまい(持続性知覚性姿勢誘発めまい)に対する第2世代認知行動療法とアクセプタンス&コミットメント・セラピー2022

    • 著者名/発表者名
      近藤真前
    • 雑誌名

      認知療法研究

      巻: 15 ページ: 42-44

  • [雑誌論文] 【めまい・ふらつき - QOL向上をめざした診療 -】めまいを生じる機能性疾患・精神疾患2021

    • 著者名/発表者名
      近藤真前
    • 雑誌名

      ENTONI

      巻: 256 ページ: 38-45

  • [学会発表] 持続性知覚性姿勢誘発めまい:機能性疾患へのアプローチ2021

    • 著者名/発表者名
      近藤真前
    • 学会等名
      第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 末梢前庭機能低下が持続性知覚性姿勢誘発めまいの重症度に及ぼす影響についての検討2021

    • 著者名/発表者名
      岡島諒奈,蒲谷嘉代子,勝見さち代,高橋弘恵,近藤真前,中山明峰,岩﨑真一
    • 学会等名
      第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会
  • [学会発表] うつや不安をもつ持続性知覚性姿勢誘発めまい症例において心因要素が及ぼす影響の検討2021

    • 著者名/発表者名
      高橋弘恵,蒲谷嘉代子,岡島諒奈,勝見さち代,近藤真前,中山明峰,岩﨑真一
    • 学会等名
      第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会

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公開日: 2022-12-28  

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