研究課題/領域番号 |
19K03346
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
寺島 瞳 和洋女子大学, 人文学部, 准教授 (30455414)
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研究分担者 |
山田 圭介 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (40642921)
大久保 智紗 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 講師 (70637082)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | STEPPS / 境界性パーソナリティ障害 / 集団認知行動療法 / 感情調節 |
研究実績の概要 |
本研究は,医療現場において境界性パーソナリティ患者(以下BPD患者)を対象に「感情を予測する力と問題解決力のためのシステムズトレーニング(以下STEPPS)」を実施し,その効果を検証することを目的としている。STEPPSは,認知行動療法の理論を基に作成されたBPD対象のグループプログラムであり,日本でも大きなコストがかからずに実施できる。 今年度は,STEPPSホームワークのWeb画面を作成し,感情調整の困難さを持つ精神科患者を対象に,医療施設にてSTEPPSの実施可能性および有効性を検証する予定であった。そこで,イギリスのSussex Partnership NHS Foundation Trustのチームと連携をし,STEPPSのWeb画面の共同利用について検討を重ねてきた。ホームワークに限らず,テキスト部分もウェブ上で提示し,ファシリテーターともリアルタイムでやり取りが可能なシステムであったが,本研究の準備状況や費用の点から,今年度の利用は見送った。 また,千葉県内の複数の医療機関において,デイケア内でのSTEPPSの実施を検討していたが,実施には至っていない。1回2時間,毎週1回,全20回のSTEPPSの構造を,医療現場内でどこまで遵守して実施していけるかが課題となっている。また,BPDのみではなく,他疾患を併存する患者,また他疾患がメインである患者に対して,STEPPSが有効であるか,という点についても検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
千葉県内の複数の医療機関で実施を始める予定であったが,昨今の状況により,医療現場での実施を進めることが困難となっている。状況が改善し次第,協議を再開する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
ホームワークのみのWeb画面の作成の可否について開発者のNancee Blumに確認中である。許可が得られたら,ホームワークのWeb画面を作成する。また,医療機関での実施が可能となったら,直ちに介入を開始する予定である。さらに,BPDとその他の疾患が併存している場合の治療選択についてレビューを行い,STEPPSが有効である対象について精査する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は医療機関でのSTEPPSの実施に至らなかった。よって,その関連費用が未使用となった。
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