研究課題/領域番号 |
19K03348
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
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研究分担者 |
北畠 義典 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00450750)
駒田 陽子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40451380)
有竹 清夏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50415577)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 不眠 / 認知行動療法 / 不安 / うつ / COVID-19 |
研究実績の概要 |
COVID-19パンデミック禍において,どのような不眠症状が悪化するかどうかを検討したところ,不眠症状に対する大きな変化は認められず,6時間未満の睡眠時間(睡眠不足)であった者の割合が減少することを明らかにした(岡島他:認知行動療法研究47(2):83-92, 2021)。また,COVID-19への感染不安を測定する尺度として,Stress and Anxiety to Viral Epidemics-9(SAVE-9)日本語版を開発し,感染不安が不眠を介して不安・うつ症状を悪化させることを明らかにした(Okajima et al: Sleep Medicine 84: 397-402, 2021)。 その他にも,非対面式CBT-Iの実施効果を検証するため,メール配信型CBT-I(8週間プログラム)についてのランダム化比較試験を実施し,その有効性を明らかにした(Okajima et al: Int. J. Environ. Res. Public Health 19(1):186, 2022)。加えて,希望者に対してオンラインCBT-Iを予備的に実施し,その有効性について検討した(岡島:第46回日本睡眠学会定期学術集会シンポジウム,2021)。 また,ベンゾジアゼピン系睡眠薬服用中の慢性不眠症患者が,適切に減薬に取り組むための冊子を開発した(Aoki et al:Neuropsychopharmacology Reports 42: 10-20, 2021)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症による活動制限などの影響で,調査の実施およびデータ解析に若干の遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
2回目のweb調査を実施し,高齢者の不眠に影響を及ぼす要因についてあきらかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症の影響で当該年度に実施予定だった調査が実施できなかったため。今年度,追加のウェブ調査に係る費用として計上する。
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