研究課題/領域番号 |
19K03348
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
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研究分担者 |
北畠 義典 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00450750)
駒田 陽子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40451380)
有竹 清夏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50415577)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 不眠 / 睡眠負債 / 休養感 / 働き世代 / 高齢世代 |
研究実績の概要 |
本年度は,成人期および高齢期600名を対象にweb調査を実施し,睡眠問題(不眠,睡眠負債,休養感)と睡眠関連行動(睡眠衛生)との関連性について,世代間の違いを検討した。その結果,すべての尺度得点において働き世代が有意に悪かった(ps<0.05)。次に,多母集団解析を行ったところ, 高齢世代も働き世代も同様のモデルで説明ができる結果となった。働き世代では, 不眠と覚醒関連行動, 食事・飲酒行動, 安全確保行動が関連し, 睡眠負債は安全確保行動,休養感は睡眠スケジュールと安全確保行動が関連していた。高齢世代でも,不眠と休養感においては同様の結果であったが,睡眠負債と関連する要因は認められなかった。 以上のことから,不眠や休養感については,世代に関係なく同様の改善アプローチが可能である一方,睡眠負債については対応方法を世代ごとに検討する必要性が分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文執筆に若干の遅れが出ているものの,データ解析は十分に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者の睡眠問題に対する介入方法の提案をまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響により,研究計画の実施に遅れが生じたため。次年度は,論文投稿のための英文校正費として使用する。
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