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2023 年度 研究成果報告書

自己運動知覚を支える運動視機能と脳内ネットワークの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03367
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

蘆田 宏  京都大学, 文学研究科, 教授 (20293847)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード視知覚 / 運動視 / 姿勢制御 / ベクション / バーチャルリアリティ
研究成果の概要

視覚運動情報によるヒトの視知覚と身体的効果について、心理実験による検討を行った。まず、ヘッドマウントディスプレイで観察するオプティックフロー視覚刺激に対する反応について、知覚される自己運動感覚(ベクション)と、無意識に生じる身体動揺の関係に関する一連の成果を得た。また、通常のディスプレイ上の基礎的な視覚運動刺激を用いた心理物理実験による知覚特性に関する一連の知見が得られ、一部を国立台湾大学との共同成果として発表した。さらにfMRIを用いて脳内機構を推定する実験を予備的に実施した。期間中に生じた新型コロナ禍により十分なデータが得られなかったものの、今後の研究に向けた改善の示唆を得た。

自由記述の分野

実験心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

視覚運動情報処理は日常生活における自己あるいは対象物の移動に伴って常に生じていることであり、その理解は生活の質を向上させるための基礎的な課題といえるだろう。その点では本研究の成果は漸進的であり、直ちに新しい理論や応用技術につながるとまではいえない。一方、ヘッドマウントディスプレイに関する知見、特に立位と座位で身体応答が大きく異なるという新事実や、上下視野による違いを示したことは、VRゲーム等のアプリケーションの効率的な設計、また、自動車運転などにおけるAR、MR的情報提示のデザインなどに寄与する可能性があるだろう。

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公開日: 2025-01-30  

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