行動形成について、「地道な実験的検討の推進」と「新たな実験プラットフォームの開発」の2つを目的とした。目的1の成果として、先行研究の整理を通して、反応間時間を行動形成と指標とし、パーセンタイル・スケジュールを用いてその制御変数を検討する方法論が最良であることをつきとめた。またこの手続きを用いて、報酬提示基準の変更頻度といった変数が、行動形成の到達度や速度に及ぼす影響を明らかにした。目的2の成果として、上記の手続き下での反応型を自動計測する実験プラットフォームにより、「反応型の変容」を数量的な理解にまで前進させることが可能であることが示唆された。
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