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2020 年度 実施状況報告書

間隙通過時に利用される光学情報の種類が、移動経路の可制御性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K03373
研究機関早稲田大学

研究代表者

三嶋 博之  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90288051)

研究分担者 古山 宣洋  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20333544)
友野 貴之  早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (00845703)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード間隙通過
研究実績の概要

本研究の目的は、日常的な生活空間に配置された様々な間隙(支柱や壁の間、戸口等)を人が通過する課題(「間隙通過課題」)を通じて、行為者が移動のための適切な軌道制御を行うために必要となる視覚情報パラメータ(視角やtau (Lee, 1976等)、もしくはそれらの関連視角量等)の内容を明らかにすることである。昨年度には実験参加者が電動車椅子に搭乗・操作して様々な幅に設定された間隙を通過する実走実験を実施したが、本年度は、新型コロナウイルスへの感染防止の観点から実験参加者を募って行う対面での実走実験を取りやめ、コンピューターディスプレイ上に提示された移動シミュレーション映像を用いた計算機実験を実施するためのプログラム開発を行った。
本年度に開発したシミュレーションプログラムでは、“Toward an ecological field theory of perceptual control of locomotion.” (Kadar & Shaw, 2000) で提案されている視覚的な等情報場の一つである「等視角場」(isoangular field)から、任意の幅の間隙を通過するために有効と考えられる理論的な移動経路(等視角場に直交し、視角を最も速く最大化する経路)を最適化手法の一つである最急降下法により生成する機能を実装した。また、移動環境の中にある任意の三点以上の通過点を曲線(多項式)で結ぶ経路、および、昨年度までに実施した電動車椅子による実走実験から得られた経路座標の実測値から計算機上に移動経路を再現する機能を実装した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型感染症の感染拡大と流行の長期化により実験参加者を募っての実験が困難となり、対面での実験の実施を取りやめたため、ならびに研究協力者との打合せが不十分となったため。

今後の研究の推進方策

国や大学が策定する感染防止対策を基本としつつ、対面での実験を安全に行うことができる環境を整備することで、年度後半に対面での実験を再開したい。

次年度使用額が生じた理由

参加を計画していた国内外の学会が新型コロナウイルス感染症の影響により中止となり、旅費としての支出がなくなった。次年度については、新型コロナウイルス感染症の収束が見込めない場合も想定し、人件費・謝金および必要な機材の購入に充てることとする。

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公開日: 2021-12-27  

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