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2022 年度 実績報告書

動作アイディアに基づく行動の神経メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K03377
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

中山 義久  公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 主席研究員 (30585906)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード運動前野 / 機能的MRI / ゴール / アクション
研究実績の概要

前頭葉の高次運動野や頭頂連合野の傷害によって引き起こされる典型的な臨床症例の一つに、麻痺症状はないにも関わらず、外部から動作を指示された場合に指示された内容は理解していても動作として表現できないという症状がある。すなわち動作には高次な表現(動作アイディア)と実際の運動(アクション)の表現があると考えられるが、その神経基盤は依然としてわかっていない。本研究課題は、動作アイディアに基づくアクションの実行過程の神経基盤を明らかにすることを目指した。
前年度までに、動作アイディアやアクションに関わる要素を時間的に分離することができる新規の行動課題を作成した。具体的には、まず画面上に文字を提示し、その文字が「開ける」もしくは「閉める」といった動作アイディア、または「右に動かす」もしくは「左に動かす」といったアクションを指示する。続いて、ドアの画像が提示される。被験者は、提示されたドアの種類に合わせて、開けるもしくは閉めるためのアクションを行うことが求められる。前年度までにこの実験課題を遂行中の被験者の神経活動を7テスラMRI装置を用いた機能的磁気共鳴画像法 (fMRI) によって測定する実験を実施した。本年度は解析を進め、運動前野背側部が、視覚情報と動作アイディアやアクションとを結びつけること、動作アイディアからアクションへの変換、アクションの特定、アクションの準備の各過程に関与することを示唆する結果が得られた。これらをまとめた成果が、NeuroImage誌に掲載された (Nakayama et al., 2022)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The dorsal premotor cortex encodes the step-by-step planning processes for goal-directed motor behavior in humans2022

    • 著者名/発表者名
      Nakayama Yoshihisa、Sugawara Sho K.、Fukunaga Masaki、Hamano Yuki H.、Sadato Norihiro、Nishimura Yukio
    • 雑誌名

      NeuroImage

      巻: 256 ページ: 119221~119221

    • DOI

      10.1016/j.neuroimage.2022.119221

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] 公益財団法人 東京都医学総合研究所 脳機能再建プロジェクト

    • URL

      https://neural-prosthetics.jp/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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