(1)心的外傷後ストレス障害様症状をラットに惹起するための、拘束・強制水泳・麻酔を連続して与える手続きにおいて、3種混合麻酔にはエーテルの代替としての効果は見られなかった。 (2)ラットの鬱様行動に対するニコチンの慢性経口自由摂取は、学習性無力感の側面には影響しなかったが、アンヘドニアを減少させる効果があった。(3)オペラント行動を用いたラットの偽薬効果検出について探索的に検討し、鎮痛剤トラマドールを用いての偽薬効果は検出されなかった。(4)慢性予期不能弱ストレス手続き後のラットの鬱様行動に及ぼす環境の影響を検討したところ、若齢期のエンリッチメント環境飼育がレジリエンス個体出現率を増加させた。
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