本研究では,近年のセンサ技術を活用することで,障害児の認知機能評価や発達支援に利用可能なプログラム群を開発した。タッチセンサを利用すれば,子どもの注意や実行機能をゲームによって評価したり,書字動作時の運筆分析を行うことができた。また,視線センサを使うことで重度の運動障害をもつ子どもの意思表示を可能にしたり,注意や記憶を含む認知機能の評価が可能となった。さらに,身体センサやVR技術を用いることで,身体イメージや視点取得,共感性や視線・表情の認知といった高次の認知機能の評価も可能となることが示唆された。
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