課題は代数学での有限群の表現論(基礎体の標数は素数 )であった。有限群の表現論(大域)と、より小さい群の表現論(局所)との関係を調べ、より簡単な局所での表現論を大域へ繋げることを試みた。これに関する重要な予想(ブラウアーの通常既約指標予想、プーチの有限性予想、ブラウアー直既約性予想)に関して、幾つかの重要な場合に結果を得た。表現論における重要な寄与である。 現代社会でのセキュリティー(暗証番号等)に素数が大いに役立っているように、純粋数学内の研究であっても、実は一般社会に大いに貢献している。特に近年、AI は、純粋数学の研究を必要としている。その意味で、十分社会意義がある。
|