本研究で得られた結果の概要は以下の通りである:1.有理数体Qの総虚な有限次拡大kとQの円分的Z^-拡大Ωの共通部分がQであるとき、最大不分岐Abel拡大L/kΩのガロワの構造がkのガロワ閉包を特徴付けることを示した.2.総実代数体k上の全円分拡大k(μ)/kにおいて、X(k(μ))がkのデデキントゼータ函数を完全に決定することを示した.3.代数体の有限生成pro-p-拡大において、類数がp-進的に収束することを証明し、p-進L函数を用いて類数とK_2-群の位数のp-進極限の間に簡明な関係式を発見した.
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