有限群Gの完備離散付値環上の群環の整数表現におけるAuslander-Reiten有向グラフを研究した。特に、Gのp-部分群Qをヴァーテックスに持つScott加群SのAuslander-Reiten連結成分に属する直既約加群のヴァーテックスはQまたはQの正規化群のSylow部分群であることを示した。また、Sの概分裂短完全列に直既約加群Lをテンサーした短完全列が概分裂となるのは、Lがvirtually irreducibleであるときに限ることを示した。さらに、Lがvirtually irreducibleである必要十分条件は、LとLの双対加群のテンサー積にSが重複度1で現れることを証明した。
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