研究実績の概要 |
GL(4,R)の(2,2)型の放物部分群から誘導された一般化主系列表現に対するWhittaker関数の明示公式の導出に取り組んだ。Whittaker関数の満たす偏微分方程式系を解析することにより、極小Kタイプに付随するWhittaker関数のMellin-Barnes型の積分表示式を与えた(平野幹氏、宮崎直氏との共同研究)。 GL(n)×GL(n)、GL(n)×GL(n-1)のL関数に対する局所ゼータ積分の複素素点における計算に取り組んだ。Whittaker関数をGodement切断の積分変換として捉えるJacquetのアイデアにし注目し、アルキメデスゼータ積分の間に関係式を見出した。GL(n,C)の主系列表現のウエイトがある条件を満たしているときにアルキメデスゼータ積分と局所L因子が一致するようなテストベクトルを具体的に与えた(宮崎直氏との共同研究)。
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