研究実績の概要 |
包括的グレブナー基底系の概念をmixed moduleを扱えるように拡張し,計算代数をもちい 特異点分類のための具体的なアルゴリズムを構築した。その結果は,ISSAC 2020で発表し,もっとも一般的な形で,Journal of Algebra and Its Applicationsに論文"Comprehensive standard system for generalized mixed module and its application to singularity theory"として発表した.この結果は,現在,後継の基盤研究Cで深化発展されている.
また,それを特異点の分類(A, K, C,R)同値、KB同値、(VK, VR)同値、より一般的な同値関係(A[G], K[G]),さらにそれらの同変な場合,等に適用した.以上,研究目的の概要に記載したことであり,それらの目標はまだ計算効率面等で改良の余地があるものの一通り達成した.また,分類のアルゴリズムを多目的最適化にも応用し,論文"Topology of pareto sets of strongly convex problems"にて報告した.この論文では目的関数が強凸性をもつという条件の下で,多目的最適化問題におけるパレート集合とパレートフロントの微分位相幾何学的性質を明らかにしたものである.この研究は,現在濱田らにより一般化され,ゲーム開発等に活用されている.
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