研究課題/領域番号 |
19K03491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分11020:幾何学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安井 弘一 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (70547009)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 4次元トポロジー / 4次元多様体 / 微分構造 / 種数関数 / コルク / 単純型予想 / Seiberg-Witten 不変量 / Bauer-Furuta 不変量 |
研究成果の概要 |
4次元多様体と呼ばれる4次元の幾何学的対象について、その微分構造を研究した。特に、コホモロジー環に関するある条件の下で全ての連結有向閉4次元多様体が mod 2 単純型であることを示し、1990 年代に提出された単純型予想に対してその mod 2 版の部分的解決を与えた。また、同値な種数関数を持つ互いにエキゾチックな4次元多様体の組織的構成法を与え、種数関数の微分構造の不変量としての限界を示した。
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自由記述の分野 |
位相幾何学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単純型予想はゲージ理論における懸案の問題であり、その mod 2 版の部分的解決は4次元多様体の Seiberg-Witten 不変量の性質解明において重要である。位相構造の適当な条件の下で、4次元位相多様体上の全ての微分構造に共通する新しい有用な性質を明らかにしたという点にも意義がある。種数関数は4次元トポロジーで 60 年以上にわたって研究されている基本的な研究対象であり、本研究でその不変量としての限界を明らかにしたことは重要である。
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