可積分系への応用を見込んだ量子トロイダル代数の研究を行い以下の成果を得た。1)gl_n型量子トロイダル代数の脇本表現をgl_1型部分代数の積に制限したときの分岐則を与えた。この結果はコセット型W代数W(gl_n/gl_{n-1})のq変形が変形W(gl_{n|n-1})代数であることを具体的に示している。2)gl_1型量子トロイダル代数の余加群となる代数K_1を導入して古典型変形W代数を統一的に記述し、可換な部分代数(運動の保存量)を構成した。3)代数K_1をgl_n類似K_nに拡張し、その可換部分代数を構成した。
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