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2021 年度 実績報告書

単調正規空間の積におけるC*-,C-,P-埋め込みの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K03606
研究機関神奈川大学

研究代表者

平田 康史  神奈川大学, 工学部, 特任准教授 (70375400)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード単調正規空間 / extent / 一般順序空間 / 順序数の部分空間 / C*-,C-,P-埋め込み
研究実績の概要

単調正規性は距離空間の概念の自然な一般化で、その性質をもつ空間のクラスは一般順序空間をすべて含む広いものである。本研究は、単調正規空間の積空間の位相的性質を明らかにすること、特に部分集合のC*-、C-、P-埋め込みの様態の解明を目指すものである。
位相空間Xに含まれる閉離散部分集合の基数の上限をextentといい、e(X)で表す。空間X,Yのextentの積 e(X)・e(Y)と積空間X×Yのextent e(X×Y)が等しいのか、後者の方が大きくなるのか、大きくなるとしたら両者はどのくらい離すことができるのか、ということについて、研究代表者と神奈川大の矢島氏は共同研究を行った。その結果、単調正規空間Xと、孤立点を高々1つしかもたない空間Yにおいて、e(X×Y)がe(X)・e(Y)より大きくなるための必要十分条件を明らかにし、また、大きくなる場合であっても、e(X)・(e(Y)^+)より大きくなることはないことなどを証明した。また、早稲田大の薄葉氏も共同研究に加わわり、一般化された距離空間の無限積やシグマ積のextentについての研究を行った。
また、研究代表者は大分大の家本氏と静岡大の大田氏との共同研究で、z-neighborhood sublinear空間の概念を定義した。この空間のクラスをZとすると、すべての第一可算空間や一般順序空間はZに属すこと、Zに属す空間の部分空間や有限積はZに属すこと、Zに属す空間の稠密な部分集合がC^*-埋め込みであるならばそれがP-埋め込みであることを示した。その応用として、「順序数の2つの部分空間の積空間におる閉集合がC*-埋め込みならばP-埋め込みである」という既知の定理において、閉集合という仮定が除去できることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Inequality and equality for the extent of products with a special factor2022

    • 著者名/発表者名
      Yasushi Hirata and Yukinobu Yajima
    • 雑誌名

      Topology Proceedings

      巻: 59 ページ: 223-241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Equalities for the extent of infinite products and Σ-products2022

    • 著者名/発表者名
      Hirata Yasushi、Usuba Toshimichi、Yajima Yukinobu
    • 雑誌名

      Topology and its Applications

      巻: 307 ページ: 107946~107946

    • DOI

      10.1016/j.topol.2021.107946

    • 査読あり
  • [学会発表] Undecidability for the extent of products of monotonically normal spaces2022

    • 著者名/発表者名
      平田康史, 矢島幸信
    • 学会等名
      日本数学会2022年度年会

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公開日: 2022-12-28  

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