極大単調作用素の零点問題は工学,物理学や経済学等のさまさまな分野に応用される.近接点法は零点問題の解への代表的な近似法であるが,点列構成に用いられるリゾルベント作用素の値を求めることは一般的に容易ではない.先行研究はいくつかあるがそれぞれ課題がある.本研究ではこれら課題を解決できた.さらに,一連の研究で新たな不動点近似法や近接点を提案も行い学術的意義は高いと考える.また,近接点法は現実的な問題に対する具体的なアプローチであるが,先行研究における数学的には正しいが現実的計算が困難であった問題点を解決したことは数学以外の関連分野での応用上に大きなメリットであり社会的意義は高いと考える.
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