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2021 年度 実施状況報告書

集合値計画法における解集合と選好解に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K03637
研究機関島根大学

研究代表者

黒岩 大史  島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (40284020)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード集合値計画法
研究実績の概要

『集合値計画問題』とは、実社会における多様な価値観を自然に表現することが可能な問題であり、「数理計画問題」、「多目的計画問題」からの拡張の流れとして、研究代表者によって導入されたものである。この問題は単なる拡張ではなく、チームやクラス、部署や会社等のグループ同士など、複数の要素のままで比較する状況をモデル化しているため、非常に広い適用範囲を持っている。

本研究の目的は、集合値計画問題の最適解に関して、(1)解全体の書き上げに関する研究、すなわち解集合の特徴付けについての研究、および(2)意思決定者が「望ましい」と感じる解、すなわち選好解についての研究を行うことである。これらは、インタラクティブ(対話的)に解を求める際に必要な理論であり、多目的計画問題においては研究がなされているが、集合値計画問題においては数学的な土壌の欠如のため、未だ十分な研究がなされていなかった。

2021年度には、上記の状況および2019~2020年度に行った研究実績を踏まえ、不確実性を持つ辞書式順序における多目的最適化問題でインタラクティブに解を求めるための理論について研究を行った。また、限定的な埋め込み空間の考察とその双対空間について研究を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍のため。

今後の研究の推進方策

研究の進捗状況に応じて、高性能PCを購入し本研究のシミュレーションをする予定である。またコロナ禍が解消した場合には共同研究および成果発表のため、海外出張等を再開し、研究を推進させる。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため。研究の進捗によって、研究で用いる高性能PCの購入や、コロナ禍が解消した際の海外出張費として使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] On the properties of lexicographic tolerable robust solution sets for uncertain multi-objective optimization problems2021

    • 著者名/発表者名
      BORIWAN PORNPIMON, KUROIWA DAISHI, PETROT NARIN
    • 雑誌名

      Carpathian Journal of Mathematics

      巻: 38 ページ: 57~66

    • DOI

      10.37193/CJM.2022.01.06

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 集合最適化問題の選好解について2021

    • 著者名/発表者名
      黒岩大史
    • 学会等名
      RIMS 共同研究(公開型) 非線形解析学と凸解析学の研究

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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