研究実績の概要 |
本年度の実績は以下のとおりである: 1) switching system は生命科学で扱われる生体分子の制御ネットワーク結合系を区分線形な常微分方程式系とその連続系への摂動として捉え、数学的な性質を抽出したものである。研究代表者たちは、今までの科研費研究で研究し、かなり広範囲のものに適用できるようにした。この結果は、応用を見据えて、その枠組みを簡潔に説明したものをプレプリントで発表し、投稿中である:(https://arxiv.org/abs/2103.17184:William Duncan, Tomas Gedeon, Hiroshi Kokubu, Konstantin Mischaikow, Hiroe Oka:Equilibria and their Stability in Networks with Steep Sigmoidal Nonlinearities) また、この1年で、定式化が、特にRutgers Universityの共同研究者により、コンピュータ計算により対応しやすくなるように改良され、多少変化している。現在この定式化の整合性を検証中である。 2)Stability of circular Persistence :これに関しては、数学会の発表を考え調整したが、共著者たちの異動などで実現しなかった。現在、論文を、執筆中である。 3)台湾のShi氏と共同研究をするつもりで、テーマを決めるための論文の共有をし、3月末4月初めに出張するはずであったが、コロナ禍で取りやめになりその後、進展していない。 以上2つの論文をOverleafを使い作成中であるが、進捗状況は遅れ気味である。
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