未知の結晶構造を第一原理計算に基づいてできる限り最小限のコストで探索する方法として、初期構造をランダムに生成して1回のエンタルピー計算から選択したものだけ最適化する方法と、空間群を網羅して探索する方法を組み合わせ、できる限り探索漏れがないようにする方法を確立した。これをTe、S、Se、Sn、P、As、Sbなどの新高圧相探索に適用した。重要な点として、カットオフエネルギーやk点サンプリングで決まる計算精度が極めて重要であり、擬ポテンシャル法で行う場合は擬ポテンシャルが最も精度の高い方法であるFLAPW法と十分一致していることを確認した信頼性の高い計算で行わなければならないことを明かにした。
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