本研究では水素を用いた次世代エネルギー源として期待されている核融合発電プラズマに関する研究である。具体的には、水素燃料を供給するために用いられている注入法の課題、即ち高密度水素プラズマ生成を実現させるための基礎的研究である。本研究の成果として、ダブルリングホロー溝を有する電極を用い高周波水素プラズマの生成に成功した。水素ガス圧力30Pa以上で、高密度が期待できる水素プラズマを生成できた、しかしながら、数Pa程度では、一部のホロー溝のみで高密度プラズマが生成することが明らかとなった。数値シミュレーションにより、実験結果を再現できる結果が得られた。今後は低圧力での高密度プラズマ生成が課題である。
|