GAMMA 10/PDXのダイバータ模擬実験モジュールにおいて、ダイバータ模擬プラズマへの水素及び不純物ガスパフによる非接触プラズマ形成機構の解明を行った。水素ガスと少量の窒素ガスの重畳入射による大幅なイオン粒子束の低下について、水素バルマー線発光やNH発光線強度の変化などから、これは窒素分子活性化再結合 (N-MAR) によるものであることを明らかにした。N-MARの反応速度係数は、広い電子温度領域で水素分子活性化再結合(H-MAR)より高いことから、非接触プラズマの形成に重要な役割を果たすと考えられる。また、V字ターゲット角度の違いにより、H-MAR領域の位置の変化が観測された。
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